ボディートーク(BodyTalk)
心身に現れた症状について、誰もがもっている内なる「スーパードクター」である、「自然治癒力」の活性化することを目的としてカラダに働きかけてこうとするのが「ボディートーク療法」の基本です。
健康増進のために身体が自らのシステムバランスを取り戻すことを手助けする、包括的でシンプル、効果的で安全なエネルギー療法です。
人間は多少のダメージを受けても、自然治癒力の働きによって、健康な状態を取り戻すことができます。しかし、肉体的・精神的にストレスを受け続けると、自然治癒力は弱まり、さまざまな不具合が出てきてしまいます。これがいわゆる「病気」の状態、あるいは、不調やアレルギー症状としての表現といえます。
現代の医学では、発熱や喉の痛みといった「病気」のさまざまな症状に対して個別に処置を行う対症療法が中心です。一方、ボディートーク療法では、不調のおおもとの原因となっている「自然治癒力の低下」を元に戻すという方法でアプローチをしていきます。
自然治癒力を活性化すること
わたしたちの身体は目に見える部位以外に、内臓、内分泌、筋・骨格、神経系などそして、それらを構成する細胞ひとつひとつが、お互いに密接な関係を築き、連携、同調しあいながら働き、生命・健康を維持しています。これは現代西洋医学でも証明されている事実です。人間の身体は、この連携を成り立たせるために必要な情報伝達物質が行き交う、コミュニケーション・ネットワークなのです。
加えて、私たちの肉体、心、精神、感情や意識、さらには私たちを取り巻く周囲の環境もすべてつながっています。ボディートーク療法ではこうした観点から、人間を心身一体となった包括的な存在として捉えています。(現代西洋医学のみでは説明しきれない、科学的には不可解な結果が出る場合もあります。)
肉体的・精神的なストレスが原因で体内のコミュニケーション・ネットワークの分断や誤作動により、カラダの各器官・組織、ココロ、意識の同調が上手くいかなくなると、われわれのスーパードクターである、自然治癒力のパワーが格段に落ちてしまうのです。
ボディートーク療法では、アプライドキネシオロジー(応用運動学)で用いられる筋力反応テストと似た「神経-筋バイオフィードバック」という筋チェックにより、コミュニケーションネットワークの不具合を確認し、その結果を元に、傷ついたコミュニケーション網を修復します。体内のエネルギーを調整し、バランスをとることで、自然治癒力を回復していきます。
ボディートーク(BodyTalk)は、身体のそれぞれの部位をバラバラには診ません。また、特定の病気に対して診断を行うものでも、個別に治療を行うものでもありません。人間のカラダは決して機械部品ではないため、人間を心身一如(心身一体)の存在として身体全体でとらえます。身体の基本的な機能を正常に働かせ、健康の回復を手助けすることが、ボディートークの目的です。
症状は氷山の一角に過ぎません。
「人間関係」や「仕事のトラブル」、「子育て」や「介護」、「経済的な問題」など・・・。
現代社会にはストレスを生み出すさまざまな要因が存在し、それらが心身の不調を引き起こす”きっかけ”となり、身体を調整し、維持する力が阻害され、その能力が低下します。
ただ、何をストレスと感じるかは人によって異なります。それは、一人ひとり異なる経験・体験により、その過程で形成された、「考え方」や「信念」、「トラウマ(心的外傷)」、「コンプレックス」などに大きく左右されます。さまざまな心身の症状を引き起こすストレスの根底にあるこうした「本当の原因」に、ボディートークはアプローチしていきます。
オーケストラを思い浮かべてください。全ての演奏家が自分の楽器の音色を合わせ、そして演奏のタイミングを合わせて初めて、美しい音楽を奏でることができます。指揮者には、確実に音程やテンポを合わせ、ハーモニーを奏でながら共に演奏させる責任があります。身体にも同じことが言えるのです。身体のあらゆる部位やシステムが適切に機能し、そしてそれらの活動が協調しているときのみ、良好な健康状態が得られるのです。
ボディートーク(BodyTalk)と同様、カイロプラクティックも自然治癒力を活性化させる療法です。 オーケストラの構成要素で例えるならば、カイロプラクティックは各楽器の調律であり、ボディートーク(BodyTalk)は各楽器間の調和とコミュニケーションの調節なのです。
ボディートーク療法の創始者
ボディートーク(BodyTalk)療法を創設したのは、オーストラリアのブリスベーンにて鍼灸・自然療法カレッジで校長も勤めたDr. ジョン・ヴェルトハイムです。カイロプラクター、鍼灸師の資格をもつヴェルトハイム氏は、クリニックも予約だけで1年待ちというほどの盛況ぶりだったのですが、働きすぎでやがて慢性免疫性疾患にかかってしまいます。長期間にわたって高熱が続き、どこの病院にも見放されるという状況で、かつての教え子から受けた施術が、ボディートーク(BodyTalk)の原型となった療法でした。その効果は驚くべきものがあり、施術後、3日間は熱がさらに上がったのですが、4日目には平熱に戻り、以後悪化することはなかったのです。
そして、現代医学の高度専門領域、スポーツ医学、カイロプラクティック、オステオパシー、東洋医学・エネルギー理論などを統合し、1996年、従来の医療では効果を発揮できなかった症状に対しても改善が期待できるボディートーク療法を確立しました。